勝子は、教室に入ってきて、いつものように
「みんな、おはよう」
と大きな声で叫ぶ。

いつもだったら、「おはよう」とか、「朝からうるさいなー」とか、いろんな子が返すけど、今日は違う。

勝子の言葉に誰も反応せず、無視している。

。。。いじめなんだ。。。

「ねえ、雪江なぜみんなが勝子を無視してんの?」

「昨日さ、協力してあげるって言ったでしょう?」
雪江は、笑顔を作って、続いた。

「それで、みんなに勝子が悪い事しおったから無視してと頼んだ。」
私は、その瞬間ピクっとした。
嫌な予感がする。

「大丈夫、大丈夫。数日後元に戻るから。心配することないさ。」

「まあそうだね。。。」

そうだ。これは、すぐに終わるのだ。それに、私の悪口を言う勝子悪いし、本人の問題だ。

次の日にも勝子への無視が続いた。
そしてその次の日も。
気がついたら2週間も立っていて、勝子が不登校になっていた