私を誘ってくれた人は、茶色くて長い髪の毛を二つにして結んでいる、可愛らしい女の子。


「あの…名前、なんていうんですか?」


私は、名前が気になったので聞いてみた。


「松田美々子。あなたは?」



「えっと、野村愛華って言います」



「愛華?可愛い名前だね」



「あ、ありがとうございます」



「ねぇ、同級生で同じクラスなんだから、タメ口でいいよ」



確かに。同級生で敬語というのは変かもしれない。



「そうだね。あの、誘ってくれてありがとう、美々子ちゃん」



家族以外と話したのは、久しぶりだったから少し言葉に迷ってしまう。