遠く、近く、君を。

そう言われて扉を開けるとそこはとてつもなく広い寝室だった。
ベッド、ふかふかそう…
いやでも!
「そんなのダメです。ここは麗夜さんの家ですからわたしはリビングに適当に寝ます。」
麗夜さんってほんとに優しいんだな。こんなわたしに良くしてくれて…。そう思っていると、
「無理。愛がここで寝ろ。ここは俺の家だから決めるのは俺だ。愛は絶対そこで寝る。わかった?」
と麗夜さんが告げる。
「いやでも…」
「いいから。頼むから、ちゃんとベッドで寝て。俺はどこでも寝れるから。拒否権なしな。」
「本当に何から何まで…ありがとうございます。」