遠く、近く、君を。

すると麗夜さんは静かに口を開いた。
「あの時、どうして死のうとしたの。俺、すぐに分かったよ。あぁ、この子は今から飛び降りるんだろうなって。だから声をかけた。」
気づいてたんだ。死のうとした理由は、
「麗夜さんに関係ないです。」
冷たく言いきった。
「ふっ。」
…は?なんで笑ってんの。
「愛なら、そう言うと思った。」
なにそれ。まだ会って間もないのに私の事知ったような口聞いて。
「分かったよ。3ヶ月、でいいんだな。」
そうだ、麗夜さんは私を泊めてくれるんだからお礼は言わなきゃ。