遥翔のストレート過ぎる愛妻家宣言に押され、結局依舞稀はその条件を飲むことしかできなかった。
しかしやはりどうしても段階を踏んでいきたい依舞稀が、必死に考え遥翔に出した条件は2つ。
『お互いに夫婦らしく名前で呼び合うこと』
『スキンシップはしないこと』
この2つだけだった。
たったこれだけの簡単な条件にすんなりと了承するかと思いきや、さすがは遥翔、断固として納得しなかったのだ。
「スキンシップがなしなんて有り得ないだろ!」
「いや、絶対に触るなって言ってるわけじゃないんですよ」
「そんなことは当然だ。一緒に寝る以上、抱いて寝るわけだからな。そうじゃなくて、夫婦が触れ合うことに制限を付けるって言うのがおかしいって言ってんだ」
「夫婦って言ったって、まだ何も始まってないじゃないですか。気持ちが追い付いてないのに、ベタベタぎゅうぎゅうされたって困ります」
「待て待て。言い方おかしいだろう?」
「おかしくないですって」
あまりにもレベルの低い言い合いの末、結局は依舞稀が折れることになる。
これはきっと今後も変わらないんじゃないかと、依舞稀は僅かに不安になったが、不思議とそれを不快に思わないことに戸惑った。
結果として、二人の新婚生活においてのルールは。
『お互いに名前で呼び合うこと』
『できる限り二人の時間を作ること』
『喧嘩をしても必ず一緒に眠ること』
『依舞稀が許可するまではセックスしないこと』
なんだかんだと条件が足されていき、最後の項目に至ってはかなりおかしなことになってはいるが。
二人のルールは確立されたのだった。
しかしやはりどうしても段階を踏んでいきたい依舞稀が、必死に考え遥翔に出した条件は2つ。
『お互いに夫婦らしく名前で呼び合うこと』
『スキンシップはしないこと』
この2つだけだった。
たったこれだけの簡単な条件にすんなりと了承するかと思いきや、さすがは遥翔、断固として納得しなかったのだ。
「スキンシップがなしなんて有り得ないだろ!」
「いや、絶対に触るなって言ってるわけじゃないんですよ」
「そんなことは当然だ。一緒に寝る以上、抱いて寝るわけだからな。そうじゃなくて、夫婦が触れ合うことに制限を付けるって言うのがおかしいって言ってんだ」
「夫婦って言ったって、まだ何も始まってないじゃないですか。気持ちが追い付いてないのに、ベタベタぎゅうぎゅうされたって困ります」
「待て待て。言い方おかしいだろう?」
「おかしくないですって」
あまりにもレベルの低い言い合いの末、結局は依舞稀が折れることになる。
これはきっと今後も変わらないんじゃないかと、依舞稀は僅かに不安になったが、不思議とそれを不快に思わないことに戸惑った。
結果として、二人の新婚生活においてのルールは。
『お互いに名前で呼び合うこと』
『できる限り二人の時間を作ること』
『喧嘩をしても必ず一緒に眠ること』
『依舞稀が許可するまではセックスしないこと』
なんだかんだと条件が足されていき、最後の項目に至ってはかなりおかしなことになってはいるが。
二人のルールは確立されたのだった。

