社員食堂では、他社員よりも一足早くに璃世、花音、美玖と共に食事を終えた依舞稀がいた。
「やば。あと15分しかないです」
美玖が大きな時計に目をやりながら慌ててそう言った。
「急がなきゃ。コレ、私達が片付けておくから、二人とも急いで」
依舞稀がそう言うと、璃世も「置いといていいから。早く行って」と微笑んだ。
「二人とも付き合わせてごめんね」
「ありがとうございます」
依舞稀と璃世にそう言うと、花音と美玖は慌てて社食から出て行った。
昼にしか時間の取れないお客様との打ち合わせで、二人に合わせてお昼時間をずらした甲斐あって、出遅れれば食べることのできないスペシャルAランチを食べられた。
「せっかくだからカフェスペースにでも行かない?」
璃世の提案に、「いいね、行こう」と乗った依舞稀は、両手に二人分のトレイを持って返却すると、璃世と共にカフェに向かった。
今まさに遥翔が向かっているとは知りもせずに。
「そういえばさ、今朝副社長に企画の承認貰ったって、係長が喜んでたよ」
「そうなんだ?じゃあ、あの企画始動するんだね」
依舞稀は従業員専用エレベーターに向かいながら気のない返事を返す。
最初の三日間は遥翔の姿が見えないことにモヤモヤしていた依舞稀だったが、出張の為に北海道に行かれたと小耳にはさむと不思議とホッとしてしまう。
だから会い来れなかったのか、と考えてしまう自分が、既に遥翔に囚われ始めているように感じて、敢えて頭の中から遥翔の残像を振り払った。
「やば。あと15分しかないです」
美玖が大きな時計に目をやりながら慌ててそう言った。
「急がなきゃ。コレ、私達が片付けておくから、二人とも急いで」
依舞稀がそう言うと、璃世も「置いといていいから。早く行って」と微笑んだ。
「二人とも付き合わせてごめんね」
「ありがとうございます」
依舞稀と璃世にそう言うと、花音と美玖は慌てて社食から出て行った。
昼にしか時間の取れないお客様との打ち合わせで、二人に合わせてお昼時間をずらした甲斐あって、出遅れれば食べることのできないスペシャルAランチを食べられた。
「せっかくだからカフェスペースにでも行かない?」
璃世の提案に、「いいね、行こう」と乗った依舞稀は、両手に二人分のトレイを持って返却すると、璃世と共にカフェに向かった。
今まさに遥翔が向かっているとは知りもせずに。
「そういえばさ、今朝副社長に企画の承認貰ったって、係長が喜んでたよ」
「そうなんだ?じゃあ、あの企画始動するんだね」
依舞稀は従業員専用エレベーターに向かいながら気のない返事を返す。
最初の三日間は遥翔の姿が見えないことにモヤモヤしていた依舞稀だったが、出張の為に北海道に行かれたと小耳にはさむと不思議とホッとしてしまう。
だから会い来れなかったのか、と考えてしまう自分が、既に遥翔に囚われ始めているように感じて、敢えて頭の中から遥翔の残像を振り払った。

