翌日の昼休み。
いつもならいち早く依舞稀の元へやってくるはずの遥翔の姿が見当たらない。
『見つからない』と思ってしまうあたり、自分が遥翔のことを探していたということに気が付き、依舞稀は一人で顔を赤らめた。
ほだされちゃだめだ。
最近の副社長の言葉には誠意は感じるけれど、それには一番大切な愛情が伴っていないんだから。
自分にそう言い聞かせると、依舞稀は久し振りに落ち着いてランチができたのだった。
しかしこの平和なランチは一日だけではなかった。
二日経っても三日経っても依舞稀の前に遥翔が現れることはなく、依舞稀の周りはすっかりいつもの日常を取り戻してしまった。
そう、取り戻して……しまったのだ。
何故そう思ってしまったのかはわからない。
こうなることを依舞稀が一番望んでいたというのに、こうもあっさりと身を引かれてしまうと、喪失感が襲ってきてしまう。
あれだけ好条件付けてまで自分と結婚しろって騒いでたくせに、あれはいったいなんだったのよ。
このまま何事もなくなってしまえば、結果として今までと何も変わらずに生活できるかもしれない。
そうなったらもう、絶対に結婚なんて言葉で惑わされないんだから。
腹の底で燻ってしまった何かを打ち消すために、依舞稀は仕事に集中した。
おかげで企画書を二本書き上げる事ができ、一本は会議で正式に採用されることになった。
結局遥翔は一週間経っても依舞稀の前に現れることはなかった。
いつもならいち早く依舞稀の元へやってくるはずの遥翔の姿が見当たらない。
『見つからない』と思ってしまうあたり、自分が遥翔のことを探していたということに気が付き、依舞稀は一人で顔を赤らめた。
ほだされちゃだめだ。
最近の副社長の言葉には誠意は感じるけれど、それには一番大切な愛情が伴っていないんだから。
自分にそう言い聞かせると、依舞稀は久し振りに落ち着いてランチができたのだった。
しかしこの平和なランチは一日だけではなかった。
二日経っても三日経っても依舞稀の前に遥翔が現れることはなく、依舞稀の周りはすっかりいつもの日常を取り戻してしまった。
そう、取り戻して……しまったのだ。
何故そう思ってしまったのかはわからない。
こうなることを依舞稀が一番望んでいたというのに、こうもあっさりと身を引かれてしまうと、喪失感が襲ってきてしまう。
あれだけ好条件付けてまで自分と結婚しろって騒いでたくせに、あれはいったいなんだったのよ。
このまま何事もなくなってしまえば、結果として今までと何も変わらずに生活できるかもしれない。
そうなったらもう、絶対に結婚なんて言葉で惑わされないんだから。
腹の底で燻ってしまった何かを打ち消すために、依舞稀は仕事に集中した。
おかげで企画書を二本書き上げる事ができ、一本は会議で正式に採用されることになった。
結局遥翔は一週間経っても依舞稀の前に現れることはなかった。

