自分の命の恩人の娘を、ろくでもない息子の女神にしたい。
父親の考えはこんなところだろう。
「他には何かしたのか?俺たちの出会いを作り出した以外に、その時、その後のことで何か手を加えたことはあるのか?」
あの時、会長が体調不良で倒れるように計算されていたとか、そのあと遥翔に対して依舞稀を意識させる何かを気付かないうちにしていたとか。
そんなことがあったならば、遥翔は父親のことを許せないかもせれない。
しかし「寿弥にクラブに連れて行くように指示した以外にしたことは、その後の遥翔と依舞稀さんの進展具合を事細かに何でも全て報告することくらいだ」と誠之助は告げた。
「……事細かに?」
「事細かに」
「……なんでも?」
「なんでも」
「……全て?」
「全て」
ドヤ顔をしながら語尾を強めて返す誠之助に、遥翔は真っ赤になりながらワナワナと唇を震わせた。
「寿弥は本当によく報告してくれたよ。遥翔の恋愛事情の全てを知れて、本当に嬉しかった。少し照れるところもあるけどな」
「そんなの一番恥ずかしいだろうがっ!」
喚く遥翔を見ていたら、依舞稀は自然と声を出して笑ってしまった。
「なに笑ってんだよっ」
「だって、あんな遥翔さんやこんな遥翔さんをお父様と共有してるなんて……っ」
「そんなのしなくていいんだよっ」
「ふふっ」
そんな笑顔いっぱいの息子夫婦を、誠之助は胸いっぱいで優しく見つめた。
父親の考えはこんなところだろう。
「他には何かしたのか?俺たちの出会いを作り出した以外に、その時、その後のことで何か手を加えたことはあるのか?」
あの時、会長が体調不良で倒れるように計算されていたとか、そのあと遥翔に対して依舞稀を意識させる何かを気付かないうちにしていたとか。
そんなことがあったならば、遥翔は父親のことを許せないかもせれない。
しかし「寿弥にクラブに連れて行くように指示した以外にしたことは、その後の遥翔と依舞稀さんの進展具合を事細かに何でも全て報告することくらいだ」と誠之助は告げた。
「……事細かに?」
「事細かに」
「……なんでも?」
「なんでも」
「……全て?」
「全て」
ドヤ顔をしながら語尾を強めて返す誠之助に、遥翔は真っ赤になりながらワナワナと唇を震わせた。
「寿弥は本当によく報告してくれたよ。遥翔の恋愛事情の全てを知れて、本当に嬉しかった。少し照れるところもあるけどな」
「そんなの一番恥ずかしいだろうがっ!」
喚く遥翔を見ていたら、依舞稀は自然と声を出して笑ってしまった。
「なに笑ってんだよっ」
「だって、あんな遥翔さんやこんな遥翔さんをお父様と共有してるなんて……っ」
「そんなのしなくていいんだよっ」
「ふふっ」
そんな笑顔いっぱいの息子夫婦を、誠之助は胸いっぱいで優しく見つめた。

