「確かに規定違反を犯してしまったことは認めます」
こればっかりは調べられてしまっているのだから隠しようがない。
非のあることは素直に認めてしまった方が優位に立てる。
「しかしそれを専務に責め立てられることはないと思います」
偉そうにそう言っては見たものの、十分に攻められる案件であることはわかっている。
「なにを開き直ってるんだ?こんなことが許されるわけないだろう」
いくらバカだと言っても、簡単に引き下がってくれそうにもない。
これはたくさんの隙をついて、自分の行動を正当化していくしかないだろう。
遥翔にチラリと視線を向けたけれど、ニヤニヤと笑い返すだけで、選手交代してくれそうもないのだから。
「そうはおっしゃいますが、規定には『副業は禁止する』と書かれているだけで、具体的な罰則などを記されているわけではありません」
「常識的な人間であるならば、禁止されていることをしたりはしないだろう⁉一から十まで記されないとわからないのかね」
「なるほど。ごもっともです」
くそ。
他人を攻撃することに関しては、恐ろしいほどまでに正当性を突いてくるじゃないか。
上手く言いくるめようとしたけれど、副業に関しては誤魔化しようがない。
これに関しては素直に謝ることにしよう。
「それで専務はこの件に関して何をお求めですか?」
謙虚にそう聞いてみたけれど。
「そんなの決まっているだろう?このままでは他の社員にも示しがつかない。きっちりと責任を取ってもらわなくてはな」
謝る前にやはり足掻いてみることにしよう。
こればっかりは調べられてしまっているのだから隠しようがない。
非のあることは素直に認めてしまった方が優位に立てる。
「しかしそれを専務に責め立てられることはないと思います」
偉そうにそう言っては見たものの、十分に攻められる案件であることはわかっている。
「なにを開き直ってるんだ?こんなことが許されるわけないだろう」
いくらバカだと言っても、簡単に引き下がってくれそうにもない。
これはたくさんの隙をついて、自分の行動を正当化していくしかないだろう。
遥翔にチラリと視線を向けたけれど、ニヤニヤと笑い返すだけで、選手交代してくれそうもないのだから。
「そうはおっしゃいますが、規定には『副業は禁止する』と書かれているだけで、具体的な罰則などを記されているわけではありません」
「常識的な人間であるならば、禁止されていることをしたりはしないだろう⁉一から十まで記されないとわからないのかね」
「なるほど。ごもっともです」
くそ。
他人を攻撃することに関しては、恐ろしいほどまでに正当性を突いてくるじゃないか。
上手く言いくるめようとしたけれど、副業に関しては誤魔化しようがない。
これに関しては素直に謝ることにしよう。
「それで専務はこの件に関して何をお求めですか?」
謙虚にそう聞いてみたけれど。
「そんなの決まっているだろう?このままでは他の社員にも示しがつかない。きっちりと責任を取ってもらわなくてはな」
謝る前にやはり足掻いてみることにしよう。

