「…こほ、」 休み時間。奴の「勝負しよう」という誘いから逃げるべく、親友のいる教室に来ていた。 「…なに、また篠原?」 その親友、栗山の背後に隠れると上から呆れたような声が降ってくる。 「今日こそ勝負しろってうるさくてさ…こほっ、」 「相変わらずね、篠原は。てかあんた風邪?」 「…そうみたい」 頷きながらも少しむず痒い喉を摩っていると、「大丈夫?」や「お大事に」なんて優しい言葉ではなく、「うわ、うつさないでね」なんて容赦ない言葉を投げられた。 栗山こいつ、性格悪いやつめ。