本当のキス ー偽りのキスー 番外編


テーブルに飲み物と苺が用意してあった




「先生、コーヒーがいいかな?」


母親が言った





「んー、オレ入れるわ」



「先生、担任してた時より
すごくしっかりしたね
ますます綺麗になったし!

まぁ新任だったし
もぉあれから何年も経つもんね

でも先生、アンタなんかでいいの?
まだ学生だし…
将来の保証も何もないっていうのに…」



そう、それ…



学生同士が付き合ってるのと
なんか違う


それはオレもわかってる




「特に女の人の30前後って
出産とか妊娠とか考えると
貴重な時間だからね…

アンタなんかに
無駄な時間使わせてもいいの?」




やっと付き合えたばっかなのに

無駄な時間て…




妊娠…ね


釘刺された




先手を打たれた気分で
オレは階段を上がった