本当のキス ー偽りのキスー 番外編


少し歩いて公園に着いた


春の夜風は
まだ少し冷たかった




オレは深呼吸した


「オレと…付き合って…
好きだから…
ずっと好きだったから…

付き合ってほしい…」




やっぱり、溢れた…



何度か見た

先生の目から溢れ落ちる
ガラスみたいな綺麗な涙



見るといつも
胸がギュッてなる




「うん…

清田くんが、好き…
好きになっちゃダメなのに…
ずっと、好きだった…」

先生は手で涙を押さえて言った




「泣いたら、オレ…
悪いことしてるみたい…

ほら…すれ違った人、見てるし…」



「ごめ…」