本当のキス ー偽りのキスー 番外編


「え…なに?
なんで?」

蒼汰が聞いた




「大学生ぽくて、いいでしょ!
蒼汰、年上好きだし…」

乙ちゃんが蒼汰に言った




乙ちゃんの後ろに恥ずかしそうに立ってる
先生がいた



「甲ちゃん…
かわいいよ…
制服、似合ってる」

オレは先生に見惚れた





「うん、オレも思った!」

横から蒼汰が言って



「蒼汰は、私の感想言ってよ!」

乙ちゃんに怒られてた





「ごめんね…
年甲斐もなく
制服なんて着て…」


さっき入って来た
綺麗な人とは別人だった


かわいんだけど…





「ぜんぜん、そんなこと…」


「だから!
蒼汰に言ってないって!

じゃあ、ふたり並んで!
写真撮るから…
さっき私たち撮ってもらったし!」



「うん、律!
くっついて!」




「ハイ、撮るねー…」


カシャ…


カシャ…




「いいよー、律、肩に手回してー」



カシャ…

カシャ…

カシャ…




「じゃあ、その流れで…
キ…」




「もぉ、いいから!」


またこのふたりにハメられるところだった




キスとか
まだ先生としてないのに

なんでふたりの前でしなきゃなんだよ!



流れとかで
するもんでもないし…