「ちょっと甲ちゃん
一緒にトイレ着いてきて〜!」
「え、来たばっかりなのに…」
先生はカバンとコートを置いて
乙ちゃんに連れて行かれた
「乙の姉ちゃん
今日は一段と綺麗だったな…」
蒼汰がボソっと言った
「え、オマエもそぉ思う?」
オレだけじゃない
綺麗って思ったの
「って…オマエは
乙ちゃんだけ見てろ!」
「だってオレも男だし…
もともと年上の人、好きだったし
嫌いなタイプではない
好きなタイプとも言う…」
「オマエ…」
「けど、乙の姉ちゃんは
律が似合う…
一緒にいると
たまに律の方が年上かなって
見えるもん
いや、ホントに!」
嬉しかった
蒼汰、何回もころして、ごめん…
「きっと
今日は、律に会えるの
楽しみにしてたんだろーな…」



