オレなんか
先生の浴衣姿見ただけで

ドキドキしてんのに




「律…」

隣から声がして
先生を見た



「食べる?」


りんご飴


「んーん…オレいいや…
甲ちゃん食べて…
ありがと…」



「うん」



ドーン…ドーン…ドーン…



花火の明かりで
りんご飴を食べる先生が照らされた


綺麗…


口元が紅色に染まった



「やっぱり、オレも食べたい…」



先生がかじってる、りんご飴

反対側からかじった




先生と目が合って

先生はゆっくり目を閉じた




ドーンドーンドーン…



花火の音と一緒に鼓動が早くなった