「先生もまだ1年生でしょ
一緒に頑張ろう…
…
オレ、できることがあったら
手伝うよ…」
「いつも、手伝ってもらってばっかり…
ホントに情けなくて、ごめんね…」
「頑張ってるのに、なんで謝んの?
先生、夜だって遅くまで残って
頑張ってるでしょ…」
部活が終わって教務室を通ると
いつも先生は残ってた
オレはいつも
その先生の姿を見て
頑張れ!
って心の中で声を掛ける
「それは、私の仕事が遅いから…
今だって、サボってるし…」
「早く帰って、寝た方がいいよ!
10時すぎると肌荒れるよ」
オレの言葉に先生が少し笑ってくれた
「うん、そうだね…
早く帰れるように、昼休みも頑張らなきゃ」
「あ、でも!
気分転換にバスケしない?
オレたち体育館でバスケしてるから!
先生もたまに来てよ!」
「バスケか…懐かしい…
私も中学の時、バスケ部だったんだ」
「意外!先生そんなふうに見えない
じゃあ、一緒にやろうよ」
「うん…ありがとう」
「オレ、クラスでひとりの人とか見ると
放っておけないんだ…
先生も同じクラスでしょ!
1年2組でしょ!
だから、なんかあったら
オレ、一緒に頑張りたい」
先生は
うんうん…て頷いた
また涙目なのに笑顔だった



