幸せな監禁生活

それからというもの、真也さんを試し続けた。

手首を切った。
薬をまた飲んだ。
逃げ出そうともしてみた。

その度に真也さんの優しさに触れた。
その度に拘束器具が増えていった。
その度に監視カメラが増えていった。

外出の回数も減った。
真也さんは仕事以外では外に出かけなくなった。
真也さんは私に付きっきりになった。
真也さんは、私を見てくれていた。