幸せな監禁生活

目が覚めたら真也さんはいなかった。
その光景にまたじんわりと涙が浮かぶ。

ぽろりと1粒涙が出た時にガチャと扉が開く。

真也さん…!!!

声にならないが目を見開く。
真也さんだ、ちゃんといる。

美味しそうな料理を持って少し赤い目でこちらを見る。

「朝ごはん持ってきたよ。コーンスープとパンだけだけど、食べれそう?食べられなかったら無理しなくてもいいよ」

どこまでも私を気遣ってくれている。
申し訳なくなる。