幸せな監禁生活

はぁはぁ、と荒い息を出して体を起こそうとする。
拘束器具が邪魔で起き上がれなかった。

目が覚めると真也さんは私の手を繋いでベットに頭を乗せて眠っていた。

涙の跡がある。
そんな姿にまた涙が出た。

起き上がれないが手を繋いでいて、体温が感じられた。
真也さんがそばにいる。
それだけで安心して眠れた。

その日は真也さんにおやすみなさい。と言い、手を離し頭を撫でた。