幸せな監禁生活

目が覚めるとふかふかのベット。
まだくらつく重い頭を起こそうとした、そんな時にじゃら、と重い音。

いつもよりも拘束器具が重い。
頑丈なやつが着けられていた。

「真也さん、真也さん、どこにいるの」

呼んでも出てこない。真也さん。

視界がまた歪む。
これは涙のせいだ。

遂には嗚咽、嘔吐。

こんなのじゃ嫌だ。
喉が痛くなるほど名前を呼んだ。