幸せな監禁生活

「し、真也さん…」
私は震えた声で名前を呼ぶ。

「優依ちゃん!?どこに行ってたの、どうして、どうして」

真也さんは壊れかけていた。
私は咄嗟に謝る。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

何度も何度も何度も何度も。
真也さんはそれに気づき私の方へ駆け寄る。

「大丈夫、大丈夫だよ。ゆっくり息して。大丈夫だから」