肩ほどまである黒髪を揺らし、白い肌の美少女がいた。歳はロネと同じくらいだろう。その目は驚きで見開かれている。ロネも同じような顔をしていた。

どうやら、相手との距離は思っていたよりも近いものだったらしい。ロネの口には初めて知る柔らかな感触がある。

ロネは、出会ったばかりの少女と初めてのキスをしてしまっていた。