「ん、、イタッ、、あれ?」

扉を潜り違う部屋に連れられたと思ったら何かのガスで眠くなって眠りに落ちてしまった私は、

目が覚めると見知らぬバスの中にいた。

腰にはちゃんとシートベルトが装着されてあった。

頭がズキズキする。

まだ、意識は完全には戻ってきていない。

ボーとする中周囲を見渡す。

そして、隣には美少年が眠っていた。

「ハッ!汐君、起きて!」

ハッと我に返り、隣で眠っている汐君の体を揺さぶった。

「んん〜、どうしたの。。。」

目を擦りながら、汐君が起きる。

「ねぇ、ここって。。。」

バスの窓には全面黒い鋼鉄らしき物で塞がれておりバス全体は薄暗かった。

そして、左側を見ると私達以外にも寝てる人がいた。

これも、多分Xの仕業。

その時後ろから声が聞こえた。

「起きたの?寧々ちゃん。」

「ッ、、愛里七さん、起きてたんですか?」

後ろの席から愛里七さんの声が聞こえた。

そういえば、、寧々ちゃんって。

なんか、嬉しいかも。

「うん。1時間ぐらい前から。」

「い、1時間前から!?す、凄いですね。」

さっき起こった事態を思い出す。

「そういえば、体は大丈夫?」

愛里七さんに聞かれ、さっき起こっていた事態を思い出した。

「あ、はい!あの結局倒れてしまいましたけど、ハンカチ有り難うございました。」

「そうだね、結局倒れちゃったね、ごめんね」

謝る愛里七さんの声に私は

「いえいえ!むしろ有り難いです、愛里七さんのお陰で、少しだけ意識がある状態で倒れたので、今こうやって思い出せて居るんですが。。」

何となくさっき起こったことは思い出すことができるが、所々思い出せない。

「そうだね。多分1番最初に倒れた嬢薙さん?だったけ、と北山君は多分覚えてないと思うよ。後、愛里七でいいよ。」

私が考えるに、意識はあるが眠ってしまう。

体がゆうことを聞かない。

そして、あまりさっき起こった事態を思い出せない。

多分あのガスは睡眠ガスだと思う。

そして、愛里七でいいよか。

でも。

「あ、あ、愛里七、、ちゃん。愛里七とは呼ぶのは私の精神的にもくるので愛里七ちゃんと呼ばせてもらいます、」

これは“友達”と呼んでいいものなのか?

名前で呼び合う。

心が温かい。

初めての感情。

私は嬉しくなっていた。

「フッ!愛里七ちゃんって、寧々ちゃん戸惑いすぎ笑まぁ、愛里七さんよりは愛里七ちゃんの方がいいかな〜、まぁ気軽に呼んで!」

優しいな〜。

愛里七ちゃんか。

「それより、このバス、、変なの。」

変?

でも、愛里七ちゃんの言ってることもわかる。

窓の外を見られないように、鋼鉄がつけてあり、わざわざ眠れさせてバスの中。

「変とゆうのは?」

私が問う。

一応、何となくわかるが1時間前に起きた愛里七さん。

もしかしたら、なにか分かるかもしれない。

「一応、私が起きた時1番に目についたのは窓だった、窓が塞がれていて変だと思ったからね。だから、シートベルトを外してバスの中を調べたの。このバスは動いてるようだし運転手はもしかしたらあの10歳のXかもしれないから。だから、まずは運転席を見ることにした。」