『まずはこのゲームのルール説明をするよ!
さあ!テレビに目を向けて、よく説明を聞いててね』

そうXが言うと、私達一人一人の目の前にミニ画面が現れ上からヘッドフォンを被せられた。

「なにこれ!?」

「おもしれぇな!」

「ちょっと怖いよ」

などと、うっすらヘッドフォンを通して色々な声が飛び散る。

私はその画面をまじまじと見つめた。

その時ヘッドフォンから、XではないAIらしき声が流れた。

そして、目の前の画面にはAIが喋る声とともに文字と参考イラストが現れる。

『天月寧々様。ようこそ、in☆ミッションズ支配ゲームへ。
このゲームは全てで、10ステージあります。
貴方がここに居る理由は一つ、役目を果たす為、、、、、ですよね。
では、改めてルール説明をしていきます。
このゲームはミッションを成功したものだけに、支配できる権限が与えられるゲームです。
そして、支配権限を得ることが出来ると後から渡すカードに、ポイントが貯まります。
例えば、大迷路を制限時間内にゴール出来た者には“4ポイント”が与えられる。ゴール出来なかったものはポイントは与えられない。そして、ゲームをクリアできたもの達には支配できる権限も与えられる。支配権限はゲーム毎に違い、ポイントも違います。
最終的に10ステージが終わる頃に、ポイントが一番多かったものが勝者となります。
もし、ポイントが高得点の同点だった場合その場合は同点だった者達全てに勝利が与えられます。
ゲームは至って簡単です。ステージのミッションをクリアし、ポイントを貯め支配する権限を得るだけ。たったこれだけです。
では、ゲームを楽しんでください』

そう言い目の前からテレビは消えヘッドフォンを外された。

そして、隣にいる汐君を見て喋りかける

「汐君。どんな内容を喋ってた?」

一応確認しておきたかった。

始め、私のことを名前で呼んだ。としたら、他のみんなのヘッドフォンからもみんなの名前が呼ばれているのかもしれない。

もしかしたら、ヘッドフォンの内容も違うかもしれない。

そして、汐君が口を開く。

「えっと、ステージのゲームをクリアしていくたびに後からもらうカードにポイントが溜まっていって、そしてゲームをクリアするたびに支配権限も与えられて、最終的に10ステージが終わる頃にポイントが多かった者が勝者です。みたいなことを。。」

同じだ。

内容は同じみたいだった。

『それでは、皆さんにカードをお配りしますよぉ〜!お配りしたら皆さんで自己紹介で自分の名前、血液型、身長、体重、誕生日、歳、あと一つ自分の好きな何かを喋って、交流を深めてねぇ〜!』

多すぎじゃない。

自己紹介と言うよりも個人情報を晒しているような、、、