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ある日の夜



コンコンコン
窓の外から音がする
窓を開けると、柊貴がこっちを指さして
口パクで
「いいか?」



これは、私の部屋に行ってもいいかどうか、確かめるときのお決まりだ



手でOKを作る



部屋の窓から窓まではすごく近い
ヒョイっと柊貴が
窓から入ってくる



「あちぃー。」



「お風呂上がり?」



「おー。きぃは?漫画読んでんの?」



「うん、これ悠斗くんに借りたの!すっごく面白いよ」



ベットにうつ伏せになり、漫画に目を向けながら話す



「またあいつかよ。」



「え…?」



顔を上げると不機嫌な柊貴が目に入る



「悠斗くんのこと嫌いなの?」



「はぁ…何でこう鈍感なわけ?」



溜息をつきながら、ベットに腰掛けてくる



「ん?」
首を傾げ、柊貴を見上げると…



あった目線をフイっと外し
「はぁ…お前ほんと自覚ねーよな…」



お風呂上がりのせいか少し頬が赤い気がする
どうしたんだろ…