「……まだまだ道のりは遠いな」 「叶うまで、また付き合ってくれる?」 とある海沿いの小さな町の、白い灯台の佇む小さな岬。 あの日と変わらず碧く美しい尾びれを揺らめかせながら、 しょーがないな、とわたしのいとしい人魚は笑った。 青の果てへと泳ぐきみへ END