「ううん。悪いからいいよ。
それに、そんな事したらみんなに勘違いされちゃうよ??彼女さんにも失礼だし」

実際は、彼女がいるかなんてわからない。

でも、こんなかっこいいんだし。

いるに決まってるよね。

「いや、俺は別に勘違いされてもいいんだけど。
それに、俺、今彼女いねぇーし」

そうだったんだ。
なんか、ホッとした。

「千晃こそ、週刊誌に何回か撮られてんじゃん。
やっぱ勘違いされたら、彼氏に怒られるか?」

と、不機嫌そうに言ってきた。