「ねえ、いつまで恋愛しないつもり?」 「え?」 突然聞こえてきたその声に顔を上げると、樹理(じゅり)が怪訝な顔して私を見ていた。 「...なに」 その深刻な表情に少したじろいでしまう。 「私たち、もう21だよ?」 「う、うん...」 「あんたはいつになったら彼氏作るわけ?」 「...さあ?」 真剣な表情で尋ねてくる樹理に曖昧な返事をしながら再び手を動かす。