処置が終わり、大翔先生以外の看護師さんが出ていった。少し険しい顔しながら

大翔「ナースコールおせよ」

と言いながらおでこにコツンとされた。

大翔「隣の美羽(みわ)ちゃんが代わりにナースコール押してくれたんだよ。あとでお礼行ってきな」

と言い、病室を出ていった。熱と息苦しさで寝れないと思ったのに、体は疲れてるからかすぐに寝れた。

寝て何時間がたったのか分からないが、扉が開く音がして目が覚めた。そっとカーテンが開き、顔を覗かせる龍斗先生。普通に目が合い、私が起きていることに気づいた龍斗先生はベッド横の椅子に座り、

龍斗「さっき発作が出たって大翔から聞いたけど大丈夫か?」

と聞きながらもちゃっかり脈を測ってる。

「今は大丈夫です。どのくらい寝てましたか?」

龍斗「今が夜中の3時だけど発作があったのが12時前だから3時間くらいかな」

「ずっと寝っぱなしですね」

龍斗「今は体を休めるのが大事だから」

と言われ頭を撫でられる。その時点でドキドキしていると、その手がおでこに触れた。すごく冷たくて気持ちいい。多分私の熱が高いから冷たく感じるのだろうと思いながら目を細める。

龍斗「そういえば明日X線検査することになったから。ん?もう今日か」

「X線って骨折したりした時に撮るものですよね?」

龍斗「熱が高いのが肺炎の可能性があるから、X線検査するんだ。骨折以外にも結核とかの検査にも使われてるよ」

そんな感じで夜中の3時にも関わらず話し続けた。さっきの解熱剤が効いてるらしく、体のだるさはあるけど少し熱も引き少し起き上がれるまでになった。