龍斗「とりあえず、風邪症状は無いって言ってたけど聴診させて」

と言われ、好きって自覚した私は恥ずかしくて服を捲ることが出来なかった。そんなのお構い無しにかけるさんが服を上げようとするので咄嗟に服を掴んでしまった。

龍斗「どうした?すぐ終わるよ」

先生のすぐは信用出来ないけど先生が怒り出す前に自分で少し捲りあげた。

スー ハー

静寂の中私の呼吸音だけが聴こえる。真剣な顔をしている龍斗先生を直視出来ず、反対側を見ていた。

龍斗「うん、いいよ」

と言われ、服を直す。

龍斗「恵ちゃん、1個確認したいんだけど本当に咳とか出てない?」

「...?はい。また喘鳴が聞こえたんですか?」

龍斗「うん。喘息の発作が出た後って感じの音ではないんだけど少し喘鳴が聞こえるからもしかしたら喘息の発作が起きるかもしれないね。何かあったら言ってね」

「はい。ありがとうございました」

と言ったが

龍斗「もちろん今日は入院で」

「え?」

龍斗「そんなにフラフラで返すわけないでしょ。部屋案内するから車椅子に移ろうか」

「抵抗する気力もまだ回復していないので素直に車椅子に乗ることにしたのだけど、なんと龍斗先生にお姫様抱っこされ、車椅子に移された。嬉しさと困惑で頭の中がパニックだったからか表情がコロコロ変わったらしくかけるさんが笑ってた。