発作?が治まって5分もすると、身体が疲れたのか眠くなってきた。そんなことを考えていると
龍斗「寝て大丈夫だよ」
と言ってくれたので安心して寝た。



どれくらい時間が経ったのか、目が覚めると白い天井、ベッドの周りでは規則的な電子音。まだ外は暗くない。酸素マスクとSpo2の機械はまだついたままだった。いつの間にか点滴をされていて、あと少しで終わるくらいの量が残ってた。

"トントン"

扉がノックされる音がしてそのまま開いた。3人入ってきた。

龍斗「目が覚めた?やっぱり発作出てすぐには帰せないから今日は入院ね。それと、主治医にもなったからよろしくね」
と言われ、とりあえずコクリと頷く。
龍斗「あれ、素直だね。帰りたいって言われると思ってたよ。それで、もう1人主治医の齋藤先生ね」
齋藤「齋藤 大翔(さいとう ひろと)。呼吸器と小児が専門だから。何かあったら言って」
すごく無愛想な先生だな〜と思いながらまたコクリと頷く。もう1人は看護師さんかな。
看護師「恵ちゃんの担当看護師になった進藤 かける(しんどう かける)です。よろしくね」
と言われる。なぜ全員男なのか。せめて看護師さんくらい女の人にしてよ。とか思っていたら

龍斗「恵ちゃんは、帰りたいって逃げそうだし、診察とか治療も拒否しそうだから男の人にしたんだ。まあ、恵ちゃんが抵抗しなければもちろん強引にはしないからね」
と言われるが、何なら今すぐ帰りたいと思ってますなんて言えない。