天使に魂を捧げた少女



その日の夜、


その時はとうとう訪れた。


「やあ、望みが叶って良かったね」


当時少年だった天使の姿は、


成長したかのように、


男性に変わっていた。


「まさか、本当に私の魂を?……………」


「うん。もちろん。貰いに来たよ」


天使はにっこりと微笑んだ。


私は、その微笑みを見て、


身体中がぞっとするのを感じた。


しかし、逃げようとしても、


何故か身体は動かなかった。


「最後はちゃんと


人間らしくさせてあげるから」


そう言うと天使は私をベッドに押し倒した。


「ちょっと!何を!!」


「キミは言ったよね。


私に魂を捧げると。


まさか、嘘だとでも思ったのかい?」


天使は細い目で、私を見つめた。


私は、恐怖のあまり、


身動きもできなかった。


私は抵抗もできないまま、


天使に体を弄ばれる。


全身に走る快楽。


もう、どうでも良くなっていた。


人智を越えた者には太刀打ちできないこと、


私が、彼の言葉に半信半疑だったこと。


そして、私の魂は本当に


彼に飲み込まれていくようだった。


ああ、もう何も分からない。


私は何者なのか。


分からなくなっていく。


記憶が、感情が、理性が、


快楽と混ざって、


全て溶けていく……………。


このまま、私の魂が


彼と一つになるのなら、


それでいい。


もう、どうでもいい。


何もかも、全部……………