天使に魂を捧げた少女



あの出来事の後、私は


村の兵団に入団した。


兵団の中では最年少で、


しかも女とくれば、


珍しい目で見られることも


少なくなかった。


でも、剣を操るのは


案外難しいことではなかった。


きっとこれも、あの天使が


与えた力なのかもしれない。


私は村で一番腕の立つ女兵士として、


有名になった。


あの時のような戦いはなかったが、


盗賊団に度々村を襲われることはあった。


だけど、あの時のように


ただ逃げるだけの私じゃない。


剣を振り回し、


私は何人もの盗賊を切り伏せた。


戦いに勝つたびに、


私の名声は村の外にも


広まっていくようになった。


そして、


15歳で兵団のリーダーを任され、


18歳の時、


とうとう宮殿から一通の手紙が届いた。


"あなたの活躍は宮殿にも


声が届いている。


是非、村の兵団のリーダーであるあなたに


国の軍事を任せたい"


最初はまさか、と思ったけど、


私はそれを引き受けることにした。


そして村を出る日、


村人や兵団の仲間たちが、


私を見送ってくれた。


遠くには、あの森の巨大樹が、


じっと、私を見るようにそびえ立っていた。


---------次会う時は魂を貰いに来るからね


あの日の天使の言葉が、


よみがえった。