「でもすぐ不機嫌になるところは一緒」


「、、、だろうね」


「夢でも良い、飛鳥には笑っていてほしい」







そっと飛鳥の頬に触れるとその上に手を重ねて愛おしそうに私を見下してくる



なんて良い夢なんだろう



いまだかつてこんな目で私を見てくる飛鳥はいなかった






「何笑ってんの?」


「ずっとこの夢を見てたい」


「それは無理」


「意地悪!私の夢でしょ、優しい飛鳥でいなさいよ!!」






今日ぐらい慰めなさいよ



どこまで忠実に再現してんのよ






「そんなに俺優しくなかった?」






まるで捨てられた子犬だ


夢の中でまで私をときめかせるのはこいつくらいだろう


なんだか少し意地悪したくなる