「七瀬さん、正直例え噂でも学校中に知れ渡ってしまったのでこちらも対応しなくてはいけない。本来は退学なのですが、君は成績がいい。よって1週間の停学です」






まるで慈悲深い我々に感謝しろとでも言いたげな言い方



成績がいい私を手放したくないだけ



馬鹿馬鹿しい





「七瀬どこ行く!!」


「もう話は終わりましたよね?教室に荷物を取りに行ってそのまま家に帰ります」


「おい、七瀬!!!」






後ろで叫んでいる人達をほって生徒指導室を後にした



ガラッと教室を開ければ一斉に視線が集まり騒つくクラスメイト





「綾大丈夫?」


「ごめん、南。また連絡する」


「な、七瀬さん荷物を持ってどこに?」





教科書とチョークを持って固まっていた数学教師が慌てて口を開く


知ってるくせに


特に意味もなく笑って教室を後にした