あながち1日目は飛鳥と一緒だったから間違ってないけど
私ホテルなんて言ってないけど
「綾ちょっと」
「へ、南!」
珍しく真面目な顔で私の腕を引っ張っていく南
南はなんのことか知ってるんだろうか?
空き教室に押し込まれ、南は顎に手を当てて考える側ぶりをしながら黒板の前を行ったり来たり
私は壁に持たれながらその様子を黙って見ていた
「綾、本当のこと言ってね。この3日どこで何してたの?」
「家で寝てた」
「だよね。でもクラス、学校では噂になってる、綾が学校サボってホテルに言ってたって」
「勝手に言わせとけば?」
だからなんだ
噂がなんだって言う
噂は嘘の塊で真実なんてどこにもない
