「もちろん飛鳥にだけど」


「は?それはカラオケから連れ出してくれたお礼も込み。何きっちり払って欲しかった?」


「ふーん、あくまで強気なわけ?」






まー、確かに飛鳥に知られたくないけども別に言ったところで飛鳥は何も感じないだろう




プシュッと音を立てて泡立つコーラを喉に流し込むと口の中に刺激が伝わる




毎回思うけど私炭酸苦手だわ




それなのに飛鳥の好物だからと手を伸ばしてしまったのは中々重症かもしれない






「悪いけど飛鳥から離れてくれない?」



「へ?」



「君じゃ飛鳥を幸せにできない」






胸にナイフが刺さったかのようにズキズキと痛む



そんな事はとうの昔から知っている



飛鳥と体の関係を持つようになったあの時から