連休が終わると一気に気温が上がり、もう夏なのかというぐらい暑い日が続くようになった。
そして、今日は体育祭。
雲一つない青空が広がる、絶好の体育祭日和……と言いたいところだけど、暑すぎて参ってしまいそう。
応援テントの中は影になっているしドリンクも飲めるからまだましだけど、たくさんの競技に出る生徒や係の仕事のある生徒は本当に大変だと思う。
絵里も、そのひとりだ。
各競技で使う道具を準備して配置する「準備係」になってしまった絵里は、ぱたぱたとせわしくグラウンドをかけずりまわっている。
もちろん、時々休憩しにテントに来るけど、ちょっとドリンクを飲むぐらいで、すぐに戻っていってしまう。
あっという間に午前中の競技が終わり、お昼休憩の時間になった。
わたしは絵里と一緒に教室に入り、お弁当を食べた。
校舎はお昼休憩の間だけ解放されている。教室内は冷房が効いていて涼しい。ほとんどの生徒たちが教室の中で昼食をとっていた。
「あー、疲れたー」
絵里はぐったりしている。
「準備係、絵里だけじゃなかったよね? たしか川原さんも……」
「うん。そうなんだけどね、なんか体調悪いとかで無理できないらしいから、休んでなよって言ってあたしが代わりにやってるんだ」
「川原さんの分の仕事もやってるの? それじゃ忙しくて当然だよ。わたし、手伝おうか?」
「ありがとう。でも、大丈夫。由奈はもともと係じゃないから、事前打ち合わせとか全然してないじゃん? 午後からは担当の競技そんなにないし、あとは自分のリレーに出るだけだから」
「そう……? 無理しないでね」
絵里、いつも「自分は大丈夫」と言って、ぎりぎりまで頑張っちゃうタイプだからなあ。
それに、川原さん……。
そして、今日は体育祭。
雲一つない青空が広がる、絶好の体育祭日和……と言いたいところだけど、暑すぎて参ってしまいそう。
応援テントの中は影になっているしドリンクも飲めるからまだましだけど、たくさんの競技に出る生徒や係の仕事のある生徒は本当に大変だと思う。
絵里も、そのひとりだ。
各競技で使う道具を準備して配置する「準備係」になってしまった絵里は、ぱたぱたとせわしくグラウンドをかけずりまわっている。
もちろん、時々休憩しにテントに来るけど、ちょっとドリンクを飲むぐらいで、すぐに戻っていってしまう。
あっという間に午前中の競技が終わり、お昼休憩の時間になった。
わたしは絵里と一緒に教室に入り、お弁当を食べた。
校舎はお昼休憩の間だけ解放されている。教室内は冷房が効いていて涼しい。ほとんどの生徒たちが教室の中で昼食をとっていた。
「あー、疲れたー」
絵里はぐったりしている。
「準備係、絵里だけじゃなかったよね? たしか川原さんも……」
「うん。そうなんだけどね、なんか体調悪いとかで無理できないらしいから、休んでなよって言ってあたしが代わりにやってるんだ」
「川原さんの分の仕事もやってるの? それじゃ忙しくて当然だよ。わたし、手伝おうか?」
「ありがとう。でも、大丈夫。由奈はもともと係じゃないから、事前打ち合わせとか全然してないじゃん? 午後からは担当の競技そんなにないし、あとは自分のリレーに出るだけだから」
「そう……? 無理しないでね」
絵里、いつも「自分は大丈夫」と言って、ぎりぎりまで頑張っちゃうタイプだからなあ。
それに、川原さん……。