アイスクリームを食べに行って以来、わたしたち4人は、なにかと一緒に過ごすようになった。
颯ちゃんと森下くん、ふたりのモテ男子と一緒だと、女子のやっかみの視線を感じて、背中がひりひりするほどだけど……。
特に、クラスで一番目立つグループにいる、川原さんという女子の視線がきつかった。
川原さんはすごく華やかな顔立ちをしているから、目力がありすぎるっていうか、にらまれると迫力がすごい。
「川原さんって、森下のもとカノらしいよ。だから目の敵にしてくるんじゃない?」
と、絵里がこっそり教えてくれた。
「もとカノ……」
ずきんと胸が疼く。
中学の頃はそれなりに彼女いたって、本当だったんだ。
しかもあんなに可愛い子……。
颯ちゃんが言うには、いつも森下くんのほうが振られてたって話だったけど。
あんなに敵意のこもった目を向けてくるってことは、未練があるのかな。
ほかの女の子が森下くんの周りをうろちょろしてるのが気に入らないとか?
怖いよ。
「大丈夫だって。だれと仲良くしようがあたしたちの自由だし。何にも悪いことしてないんだから、堂々としてようよ」
「……ん」
頭ではわかっていても、どうしても不安でいっぱいになってしまうわたしの肩を、絵里がぽんと叩いた。
「由奈、森下の彼女になりたいんでしょ? だったらびびっちゃだめ」
「か、彼女って……!」
かあっと顔が熱くなる。
そりゃ、好きな人の彼女になれたら、こんなにうれしいことはない。
でも、道のりは果てしなく遠い。
「ところでゴールデンウイークだけど。あたし、バイトで忙しくてさ。遊びに行けそうにないんだよね」
絵里は申し訳なさそうに手を合わせた。
「大学生のバイト仲間が、帰省するんだって。それで人が足りないらしいんだ」
「うん。わかった。絵里、忙しいだろうけど無理しないでね」
颯ちゃんと森下くん、ふたりのモテ男子と一緒だと、女子のやっかみの視線を感じて、背中がひりひりするほどだけど……。
特に、クラスで一番目立つグループにいる、川原さんという女子の視線がきつかった。
川原さんはすごく華やかな顔立ちをしているから、目力がありすぎるっていうか、にらまれると迫力がすごい。
「川原さんって、森下のもとカノらしいよ。だから目の敵にしてくるんじゃない?」
と、絵里がこっそり教えてくれた。
「もとカノ……」
ずきんと胸が疼く。
中学の頃はそれなりに彼女いたって、本当だったんだ。
しかもあんなに可愛い子……。
颯ちゃんが言うには、いつも森下くんのほうが振られてたって話だったけど。
あんなに敵意のこもった目を向けてくるってことは、未練があるのかな。
ほかの女の子が森下くんの周りをうろちょろしてるのが気に入らないとか?
怖いよ。
「大丈夫だって。だれと仲良くしようがあたしたちの自由だし。何にも悪いことしてないんだから、堂々としてようよ」
「……ん」
頭ではわかっていても、どうしても不安でいっぱいになってしまうわたしの肩を、絵里がぽんと叩いた。
「由奈、森下の彼女になりたいんでしょ? だったらびびっちゃだめ」
「か、彼女って……!」
かあっと顔が熱くなる。
そりゃ、好きな人の彼女になれたら、こんなにうれしいことはない。
でも、道のりは果てしなく遠い。
「ところでゴールデンウイークだけど。あたし、バイトで忙しくてさ。遊びに行けそうにないんだよね」
絵里は申し訳なさそうに手を合わせた。
「大学生のバイト仲間が、帰省するんだって。それで人が足りないらしいんだ」
「うん。わかった。絵里、忙しいだろうけど無理しないでね」