白鳥中学校の入学式。
入学生の大杉純は、中学校のクラスメイトはキャラが濃い奴ばかりだと思う反面、これまで友達を作りたいと思っていた。
ちょうどその時、長い黒髪の少女が純の前を通った。
彼女の名前は上柳由美。
5,6人の他の入学生が、彼女の前を取り囲む。
(わたしはあの子みたいに気さくでもないし、多分嫌われるだろうなあ・・)
そう思った瞬間、さっきの少女が純に
「どうしたの、1人?」
と声をかけた。
「ありがとう、でもわたしは1人でも大丈夫。」
「そっか。」
そう言って、彼女は通り過ぎていく。
しかし、しばらくしたら、他の入学生が「あんなブサイクな女に何で声かけるんだろうね」