姫華「…え…?」

神崎「もし良かったら、俺と付き合ってくれませんか?」

姫華「…えっと、……少し、時間貰ってもいいかな、」

神崎「もちろんです!いつでも待ってます!じゃあ、俺はこれで!」

姫華「う、うん…」


結月姫華、私、今、告白されました……
しかも、学年一番人気の神崎颯馬(かんざき そうま)くんから……


『教室』


姫華「って、感じ。」

ゆりあ・優希「「えええー!!」」

姫華「ちょ、声大きいって…」

優希「なんて返事したのっ?」

姫華「少し、時間貰っていいかなって」

ゆりあ「それでそれで?」

姫華「いつまでも待ってます、って」

優希「こりゃ、話題になるわ…‪w」

ゆりあ「聖奏センパイ…‪w…ショック死しそう‪w」

姫華「え、縁起でもないこと言わないでよ〜」

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聖奏「おい、ひめ…っ!」

私は最近、体調がすぐれない。別に無理してる訳でもないのに、お兄ちゃんったら心配しすぎてちょっとうるさい。
中学の時も、伊織くんと別れてから、同じようなことがあった。
だからって別に倒れるわけじゃないんだし……

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姫華「…はぁ……」

伊織「長いため息、‪w」

姫華「っ!?…なんで…」

伊織「親待ち、ひめかちゃんは?」

姫華「曲作りです、部活の」

伊織「軽音部だっけ?聖奏から聞いた」

姫華「お兄ちゃんに無理やりボーカルにさせられて」

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伊織「じゃ、行くわ。」


まったく、なんで今更会うのよ、まぁ、あれが勘違いだったのがわかったからいいけど……
もう少し早くあってれば、告白の前にあってれば、より、戻せたのに……

なんて、向こうは彼女いるのに…

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姫華「ごめんね、呼び出して」

神崎「いや、大丈夫!」

姫華「それで、返事なんだけど、」

神崎「う、うん!」

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優希「えええっ!?」

ゆりあ「ほんと?!」

姫華「こ、声でかいっ!」

優希「ついに2人に先越されちゃったかぁ……」

ゆりあ「あ、そっか、私聖奏くんと付き合ってるし、姫ちゃんも颯馬くんとだもんね」

姫華「ゆりあちゃん、今一瞬お兄ちゃん忘れてなかった…?」

ゆりあ「そんなことないよ〜、忘れてたら怒られるし、なでなでして貰えないもん!」

姫華「やっぱなでなでされるの好きなんだ」

ゆりあ「でも、あたしたち3人にしてくれるから、なんか当たり前感すごいある」

優希「やっぱガサツだから彼氏出来ないのかな…?」

神崎「ガサツなの?意外だなぁ…」

姫華・ゆりあ「「ひゃあ!」」

優希「うわ出た!」

神崎「桜田、人をお化けみたいに……」

姫華「ど、どうしたの神崎くん、」

神崎「そうまって呼んでよ、ひめか。」

姫華「あ、うん。」

神崎「お昼、一緒に食べたいなって思って、あ、もちろんゆりあちゃんと桜田さんさんいてもいいし、なんなら結月先輩いてもいいし」

優希「ちょっと!私の非リア強調するメンツやめてよ!」

神崎「え?じゃあ、春馬でも呼ぶ?」

ゆりあ「あ、双子?」

優希「双子?!」

春馬「兄貴、今呼んだ?」

颯馬「よんだ、一緒に昼飯くわね?桜田だけ彼氏いないから」

優希「ちょっと!」

春馬「え、彼氏いないの?いると思ってた…」

颯馬「そーいや春馬、桜田のこと好きなんだっけ?」

春馬「うん…ってバカヤロー!何言ってんじゃボケ!」

ゆりあ「ふふ、大体はバレてるよ‪w」

姫華「うん、私も何となく気づいてた」

優希「嘘でしょ、私みたいなガサツなやつ…」

春馬「ほ、ほんとだよ…バレちゃったんだし、なる?」

優希「う、うん……って!なんで私いつもこんなんなの!姫とかゆりあみたいにロマンチックなのが良かった!」

春馬「悪かったな、ロマンチックじゃなくて」

颯馬「俺のはロマンチックって言うのか?」

ゆりあ「うーん、私のも違う気がする」

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聖奏「それで、これ…?」

颯馬「そうっす!よろしくですね、お兄さん!」

聖奏「兄さんと呼ぶんじゃない!姫、俺は認めんからな」

姫華「大丈夫、精神へし折ってでも認させるから…そうなることになったらね?」

ゆりあ「聖奏くんなら、その時になったら文句言いながらも許しそうじゃん?」

聖奏「うぐっ」

優希「わかる!絶対、「姫が幸せならお前に任せる、」って言いそう!!」

聖奏「ゆき、お前今の俺の真似か?」

春馬「俺の彼女いじめないでくださーい」

ゆりあ「早く食べないとお昼休み終わっちゃうよ?‪w」

優希「あ!私のおひるぅ!」

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