やっぱりなんで私なのかが分からない。しかも私なんかに『SKY CROWN』のボーカルなんて夢のまた夢すぎて……。
えっ、でもそういうのって、オーディションとかで決めるんじゃないの?グループのメンバーで決めちゃっていいのかな……。
「ねぇ。新規メンバーってオーディションとかで決めるんじゃないの?そもそも私なんかでいいの?はっきり言ってプロでもなんでもないよ?マネージャーさんとかに怒られたりしない?」
結構真面目に質問したつもりだった。だって実際、私はプロでもなんでもないし、ちょっと音楽サイトで有名ってだけで、この人達……。プロの人とは一緒じゃない。
私が質問する度4人は顔を見合わせて、しばらくして声を出して笑い始めた。
えっ、何で何で?
「城本さん、嫌っては言わないんだね!良かった!」
「さすが太陽が認めるだけあるわ‪wアイドル目の前にして、質問がそれって‪w」
「新規メンバーはこっちで決めていいってマネージャーに交渉してあるから大丈夫‪w」
「こりゃ、大物だ‪w。頼みに来たこっちの心配までしてくれるのかよ‪w」
えっとー……?
私が1人で混乱していると、日向くんが私に言ってきた。