「お前、やっぱいた」
「俺と付き合え!?」
ドSのツンデレ王子
*相馬リク
「私のこと振ったくせに」
「今更何?」
恋愛体質 だけど鈍感
※花宮美樹
再会
ジリリ、ジリリ
「んー何〜?」
「起きなさ〜い、遅れるわよ!」
「今日高校の入学式でしょ!」
目を擦りながら時計を見ると、予定より5分も遅れている!!!
「もーなんで起こしてくれなかったの?」
「何度も呼んでるわよ...」
今日は高校の入学式なんだから遅刻するわけにはいかない。
「お母さん朝ご飯いらないから」
「行ってきまーす」
「はー、はー、」
やっと校門まで着いた、意外と人いるわ良かった~
「きゃー王子が来た!」
何、朝から騒がしいな~
前を見ると一般人とは思えないほどオーラを放つイケメン2人がいた。
「おはよう!美樹」と親友の足立由紀子が眠たそうに話しかけてきた。
「あのイケメン2人は悪魔と天使って呼ばれてるんだって」
「でも人が多過ぎてよく見えない~」
イケメン2人の所には物凄い人だかりが出来ていた。
「入学式始まるぞ、クラスを確認してさっさと体育館に集まれ」
強面の体育教師が叫んでいる。
2人でクラスを確認するすると美樹がa組で由紀子がf組だった。
「由紀クラス離れっちゃったよう~」
「a組とf組で棟が違うからあんまり会えなくなる」
「大丈夫だよ。私達の友情は距離なんかには壊させない」
「そうだねバイバイ!」
「これから入学式を始めます」
私は中学3年生の頃に大好きだった男子に告白をしてフラレた。
「ずっと ハルト君のことが好きでした、付き合って下さい」
「何か勘違いしてない?」
「美樹さんにちょっと優しくしたくらいで好きって笑えるんだけど」
この時は恥ずかしくて、その場から逃げ出していた。
私の行っていた中学は私立でエスカレーター式だったので皆付属の高校に入る。
これから3年間もハルトくんと顔をあわせるのが嫌だったから、
付属の高校ではなく、祖父が理事長をしている高校に入学し今に至る。
「生徒会長の言葉」
「今期生徒会長になりました。相場リクです」
「宜しく!堅苦しい挨拶は止めて、皆高校生活はあっという間だ恋をし
楽しめ」
凄い人だったな、イケメンでカッコイイって言うよりも美人って感じだった。
恋はしたくないけど私も新しく生まれ変わりたいな~
「副会長出て来て下さい」
「今期副会長になりました」
「神城ハルトです」。
えっ!
うそ
「何でー!!!」
副会長と呼ばれた男神城ハルトは中学3年の時、私の告白を馬鹿にしてきた
奴だった。
「やっと見つけた美樹、こいつは俺のもんだから触んなよ」
「以上」
「何なの美樹って人悪魔から告白されて、全然可愛くないじゃない」
周りにいる生徒や先生までもが私の方を向いておどろいている。
高校生活どうなることやら。
「校長先生の話長かったね」
「ねー」
新しいクラスの人と友達になれるかな
教室に入るとクラスメイトが一斉にこっちを見て「あいつだよ」と
コソコソ話していた。
教室に入りずらいな~。
「君たち可愛いんだからそんな怖い顔しないの!」
と甘い声が頭上から聞こえる。
上を見上げると、そこには
生徒会長が立っていた。
「君は花宮美樹さんだね」。
「僕と結婚してくれ」
「はー」
えっ!どういう事?
何で生徒会長ががここにいるの?
何で私のこと何で知っているの。
「先輩何で1年生の教室にいるんですか?」
「君知らないの?僕は1年生だよ」
「今年の生徒会長は入学試験で1番成績が良かった人がなるんだよ」
私何も知らずにこの学校に来たけど、大丈夫なのかなー