もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

それから2時間。

もう若菜は戻らないかと思いながら嶺は出していた仕事道具を片付け始めようとした。

~♪
玄関のチャイムが鳴り、嶺はすぐにそのチャイムの相手が若菜だとわかった。

急ぎ足で玄関に向かう。

「はい」
相手を確かめることなくドアを開ける自分に、思っていた以上に若菜を待っていたのだと思う嶺。

「えっ?なんっ!?」
若菜の姿を見て嶺は焦った。

防音設備が整っているマンションでは外の天気が分かりにくい。

玄関のドアの向こうに立っている若菜は全身びしょぬれだった。