もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

「また忘れたら・・・」
「・・・」
「忘れたくない・・・」

私の言葉に、恭はしばらく黙った。

私も海を見つめながら黙る。


しばらくして、沈黙を破ったのは恭だった。

「忘れたっていい」
「え?」
「忘れたっていいじゃん」
「‥いやだよ」
「どうして?」
「どうしてって・・・」
意外な返事に私は戸惑いながら恭を見る。