もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

完全に夕日が沈んでも恭は動こうとしない。
こんな時は・・・


きっと私が飲み込んでいる言葉を待っている時。



「また・・・」
「うん」
「また忘れるのが怖い・・・」
「うん」
「毎日幸せすぎて、忘れることが怖い」
「うん」

頭に靄がかかっていた過去を思い出す。
思い出したくても思い出せなかった時を思い出す。
自分がだれか、ここがどこか、目の前の人は誰なのか、分からなかったときの不安を思い出す。