もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

まだ恭に握られている両手もぶるぶると震えている。
全身が自分の物じゃないように震えて歯ががちがちと音を鳴らしている。

「止まらない・・・」
私の言葉に、恭は少し戸惑ってような顔をしてから、私の体をギュッと抱きしめた。

震えが止まるように、力強く、強く、強く私の体を抱きしめる恭。

恭のぬくもりとかおりに包まれる。

恭はいつもお日様のにおいがする。

私は目を閉じて自分の心を落ち着けようと深呼吸をする。


しばらくして私の震えが落ち着くと恭は私から体を離した。
「続けるか?帰るか?」
その言葉に私は迷わず「続ける」と答えた。