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「大好き」
恭の胸の中でつぶやく。

恭はぐっすりと私の目の前で眠っている。

恭はいつだって眠るときに私に背中を向けない。

そっと鼻筋を指でなぞると、恭はパチッと目を開けた。

「なんだよ。」
その言葉に恭が照れていることが伝わる。

「好き」
もう一度私が言うと
「何回も言ってんなよ」と恭は耳まで真っ赤にした。