目を開けるとそこには疲れた顔の嶺がいた。
私の顔を見ながら目を見開いて、驚いている嶺。

私はどのくらい眠っていたのだろうか・・・



「・・・れい・・・」
なぜかひどくかすれた声の私。
嶺は目を真っ赤にしながら私が伸ばした手を握った。

「鈴・・・」
嶺の声が震えている。

「嶺・・・ただいま・・・」
私の言葉に嶺はさらに目を見開く。

「鈴・・・思い出したのか・・・?」
私は嶺の言葉に大きく頷いた。