もう一度君と ~記憶喪失からはじまる2度目の恋~

私がまかされたのは掃除やイベントで配るチラシの準備、そして、イベントで販売する地元野菜のブースのテント設置だった。

軍手をしながらテントを完成させると、次はチラシの準備をした。
最後は準備に使った物品を片付けながらの掃除。

そのころには観客が集まってきていた。
かなり幅広い年齢層の人たちが集まる。

もちろん遠くからイベントのために来ている人もたくさんいる。
地元の敬老会や青年団に所属する人たちも集まっていた。

「鈴」
昼前。メインイベントが始まるのは午後13時。
私は聞きなれたその声に呼ばれて走っていた足を止めた。

「恭」
振り向いた私の元へ、恭が歩いてくる。
いつものようにラフなシャツとパンツという恰好。
それでも長身の恭はかなり目立つ。